別の記事で、会社全体の方向性を決めるためのSWOT分析の手順について書きました。今回はその補足です。
SWOT分析と戦略について
SWOT分析をやったことがある人は多いと思います。Sは強み、Wは弱みでこの二つは内部環境分析と呼ばれ、自社についての分析です。Tは脅威、Oは機会でこの二つは外部環境に関する分析です。そして、強み、弱み、機会、脅威は解釈しだいです
S(強み)も、W(弱み)も結局は相対的なものであって、単に自社の特徴に過ぎません。例えば他社にはない技術があっても、ニーズを捉えることが出来無ければ強みとはいいません。弱みも単なる自社の特徴です。例えば、携帯の電波も届かない辺鄙な立地でも、大自然の中の温泉宿として独自のニーズを捉えればその立地はむしろ強みになります。一般に好ましくないと言われることでも、戦略方向性の妨げにならないなら弱みではないのです。同様に、O(機会)も、T(脅威)も結局は相対的なもので、世の中の環境特性にすぎません。どんなに世の中がチャンスだと騒いでいるトレンドがあっても、自社の戦略方向性と関係が無ければ、自社の機会ではありません。脅威も同様です。
強みで機会をとらえる方向性を戦略方向性といいました。(ご参考→)自社の強みで外部環境の変化に対応出来れば、強みで機会を捉えたと言えます。この戦略方向性に従って、自社の特徴が強みになったり弱みになったり、あるいは、外部環境が機会になったり脅威になったりします。その戦略方向性に関係のない技術はどんなに凄くても強みではないし、同様に、世間で大変だと騒いでいても戦略方向性と関係のない脅威は脅威ではありません。すべては自社の戦略方向性によって強みにも弱みにも、機会にも脅威にもなります。
だからこそ、SWOT分析は強み、弱み、機会、脅威を書き出して終わりではなく、その強みでどうやって機会をとらえるのかという方向性を最初に設定し、脅威や弱みを検討し、「SWOT分析」と「戦略方向性の設定」を行きつ戻りつして考えるものです。
なお言えることは、強みや弱みという内部環境は自社の努力で変えることができうるかもしれないこと、機会や脅威という外部環境は自社の努力では変更できない状況であるということぐらいでしょうか。
